世の中に本当に必要な仕事の給料は安い
世の中に必要な仕事というのは、本当はシンプルなはずです。そして、そういうシンプルで必要な仕事に就く人達の給料は、世の中一般的にみて低いです。育児とか介護とかそうですね。
一方で、世の中は無駄に複雑化しています。そして、その複雑で無駄な仕事をする人達の給料は高いのです。うーんたとえば、金融とか金融とか。
意味がわかりませんね。
彼らは、無駄な仕事にあたかも価値があるように喧伝して、資本主義社会の中でお金を獲得しているのです。
ところが、ここにきて転機が訪れました。人工知能技術の急激な進歩です。
人工知能が私達の仕事を奪うということが、ある種の畏怖を伴って喧伝されています。
でも、世の中に本当に必要なシンプルな仕事は、人工知能が現れてもあまり取って代わられることはないのではでしょうか。
私達の生活に密接に関わる土着の仕事は、機械に置き換えることは難しいですし、置き換えるにしてもそのコストは過大になります。
逆に、人工知能に奪われるのは複雑で無駄な仕事です。人工知能は知的で複雑なタスクを解決するのは得意なので、人間を遥かに凌駕するスピードであっという間にタスクを処理してしまいます。
人工知能が、元々無駄であった仕事の無駄さを暴いて、全て片付けてしまうのです。
東京都心の本社で働いているようなホワイトカラーの事務職は、ほとんど全員いらなくなるんじゃないでしょうか。
そして、最後に残るのは、自分自身の手でモノやサービスを生み出している人達なのです。
そう考えると、自分の仕事も将来無くなってしまうので、困るのですが。
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